超簡単! 乱視軸検出法

あまり知られていない?(私が考えたから) 乱視軸の見つけ方を紹介いたします。

クロスシリンダーで、答えが不安定な人などの検査や、

TC付きDCLの軸ずれの検出などを素早く行いたいとき便利です。

被検者によっては、クロスを使うより良好な視力が得られることもあります。


軸、逃し法(仮称)

乱視検査の視標である放射線を見せて正確にぶれの方向を答えられる人はそんなに多くないと思います。

そんな時、次のような見え方をします。

(図は被検者の見え方、青い数字は仮枠のメモリ、つまり乱視軸)

 乱視度 c-1.50 ax30゚ の人が

 12時のちょっと右が濃い と答えた。

 (少し傾きを少なく感じている)

 濃く見えた線に合わせて

 cyl-1.00 のレンズを 10゚ で装用したら

 2時の少し上が濃い と答えが。

 (このときの残余乱視度は c-0.98 ax51゚

 レンズ軸濃く見える線 から
  逃げるように時計回りに少しまわす。

 

 レンズ 軸を40゚ にした、

 12時と1時の間が濃い と答えが。

 (このときの残余乱視度は c-0.66 ax14゚

 レンズ軸濃く見える線 から
  逃げるように反時計回りに少しまわす。

一連の作業を何度か行うと軸が決定されます。

 

ポイントは

軸を逃したとき、濃く見える線がレンズの軸から見てどこに移動したか、で

濃い所を正確に答えてくれるかではない。

屈折監査は、光学的特徴をよく知り、それをいろいろ工夫して検査るるものす。
いろんな被検者に対応するには数多くの検査手技を身につけることが大切です。
測りにくい被検者もあの手この手で、正確な屈折値を求めることができるはずです。


上の合成の計算に使用した計算式をワークシートにしました。

ダウンロード→ エクセルファイル

 

ネット掲載2008年7月21日

 

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