縞視力

ＰＬ法に代表されるように縞視力は乳幼児の視力検査には欠かせないものです。

最近、簡便で安価なものが売られていますがほとんどは輸入品で日本語の説明書もなく手元に届けられることも多いと思います。

平成15年2月?テイエムアイさんからメールがあり、日本語の解説書を送っていただきました。このHPを見ていただいたんですね、ありがとうございます。

私の手元に届いたものは、少数視力での表示が無く cycles per centimeter (cpcm)や、cycles per degree (cpd)の表でした。

そこに下記の２つの簡単な数式が載っていました。
『ｒ = 360cm÷2π = 57.2cm 』　『 (Distance Used)÷57.2cm×cpcm = cpd 』
これに
『 (60÷(cpd×2)) = （視角：分）』　『1÷（視角：分） = （少数視力）』　『Log（視角：分） = （Log MAR）』
を使い、使用距離に対する少数視力と Log MAR を表にしてみました。

少数視力
＼　　cpcm　　 distance in cm＼	0.25	0.5	1	2	4	8
33	0.005	0.010	0.019	0.038	0.077	0.154
50	0.007	0.015	0.029	0.058	0.117	0.233
75	0.011	0.022	0.044	0.087	0.175	0.350
100	0.015	0.029	0.058	0.117	0.233	0.466
125	0.018	0.036	0.073	0.146	0.291	0.583
150	0.022	0.044	0.087	0.175	0.350	0.699
175	0.025	0.051	0.102	0.204	0.408	0.816
200	0.029	0.058	0.117	0.233	0.466	0.932

Log MAR
＼　　cpcm　　 distance in cm＼	0.25	0.5	1	2	4	8
33	2.318	2.017	1.716	1.415	1.114	0.813
50	2.138	1.837	1.536	1.235	0.933	0.632
75	1.962	1.660	1.359	1.058	0.757	0.456
100	1.837	1.536	1.235	0.933	0.632	0.331
125	1.740	1.439	1.138	0.837	0.536	0.235
150	1.660	1.359	1.058	0.757	0.456	0.155
175	1.594	1.293	0.991	0.690	0.389	0.088
200	1.536	1.235	0.933	0.632	0.331	0.030

私見
この検査による結果の評価は小数視力やLog MARに換算するのではなく
単純にcpdを統計的な正常値と比較していくほうがよいのかと考えています。

確認：三角関数を使い誤差を調べたところ小数点第３位まででは

8cpcm-175cm で 0.82 (0.816) は三角関数による計算では 0.81 (0.814)

これ以外の誤差はなく問題なしと思えます。