メガネ素材&フレネル膜

 

眼鏡用レンズについて、みなさんに知っていてほしい! と思うところを記載します。

ご不明な点や、ご意見がありましたらメールを下さい。

 

レンズ
アッベ数 レンズの屈折率が高くなるとアッベ数が小さくなります。
アッベ数が40より小さいと、人の目では色収差を感じてしまうと言われています、
プラスチックレンズでは、高屈折レンズ以上のものはアッベ数が40以下となります。
むやみに薄いからと言って、勧めないようにしましょう。
ヘルプ加工 小児で、中等度以上の遠視があるとレンズの中心厚がかなり厚くなってしまいます、
レンズ径を指定して注文するのも良い方法ですが(眼鏡店でやることです)、
メーカーのホストコンピュータにフレームの形状を送り、これにあわせてレンズを作成してもらうと
とても薄くなります、当然軽くなり掛けやすくなります。
ヘルプシステムはH社の名称ですが、他社でもそれに相当する加工をしています、
取り扱いの出来る眼鏡屋さんをチェックしておきましょう。
遠近両用の
     加入
近用加入の正しい見方は、レンズメーターにのせるとき裏表を逆におきます。
そのまま遠用度数と近用度数を調べ加入を求めます。
中近と遠近
(累進レンズ)
中近の累進レンズを見て、“あ!累進レンズだから遠近だな、ずいぶん遠くが見づらい処方だな”
などと思ってしまう方が多いようですが、困ったものです。
レンズをすかしてみると歪んでいるのが解ります、遠近ではおよそ中央より下で歪み始まりますが、
中近ではそれより遙か上より歪みが始まっているのが解るはずです、(歪み=累進部)
中近はあくまでも、近用眼鏡の一つとして扱って下さい。
非球面レンズ 中等度前半までの度数は無理に非球面レンズを使わなくても、レンズ径やヘルプ加工、
フレームサイズの工夫により十分、外見良くできあがります。
非球面レンズでは、中心部に比べ周辺でのパワーが弱くなり、球面レンズより頻回に
フィッティングのチェックが必要です。
 
フレネル膜
仲の良い
 Pレンズは?
フレネル膜は塩化ポリビニールで出来ています。
内部反射:違う素材の間を光が通ると少し反射が起きます、屈折率が近いと
     反射はおきにくくない利ます。

色分散:色の分散の度合いは、素材の間の屈折の差に直接関係してきます。

結論:プラスチックレンズの中でフレネル膜と一番仲の良いレンズは“CR-39”です。
   これはふつうのプラスチックレンズです、ちょっとくらい度数があるからといって
   高屈折レンズを勧めるのは感心できません。CR-39素材で、
   非球面のものもありますので参考にして下さい。
 
フレーム : ニッケル合金が一番!
ニッケル合金 この素材は、調整がとてもしやすく、ロー付け等の修理が容易で、
小児用のフレーム素材としては一番好ましい素材です。(眼鏡士十数年の経験から)
歪まない? 最近、テンプルやブリッヂをバネ性を持った素材で作り、歪みにくいことを
セールスポイントにしているフレームが多くなっていますが、私は嫌いだ!!!。
確かに優れたフレームです、ただし!度数の弱い大人にとってはね。

このタイプすべてとは言いませんが、柔らかくて曲げにくい素材が多く、
Goodな装用感が得られるとは思いません。
とくに、しっかりと掛けてもらいたい幼児・学童のメガネに関しては特にお勧めできません!
バネ丁番 上に同じかな。
小児用には向かない。(と私は思っている)

 

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